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Few-shot プロンプティング完全ガイド(業務例 10 個)
2026年6月25日·約6分で読めます
「Few-shot プロンプティング」は、プロンプトに 数個の入出力例を含める ことで AI の出力品質を大きく上げるテクニックです。仕組みはシンプルですが、効く場面・効かない場面を見極めるとプロンプト設計の幅が広がります。
Few-shot が効く場面/効きにくい場面
効く場面
- 出力形式の固定化(JSON、CSV、特定タグ)
- トーンの統一(社内文書、敬語レベル)
- 分類タスク(曖昧なカテゴリ判定)
- 業界固有用語の使い分け
効きにくい場面
- 創造性が必要(広告コピー、ブレスト)
- 長文生成(例が context を圧迫)
- 複雑な推論(CoT の方が向く)
例示の効果は「形式を真似させる」「判断基準を学習させる」の 2 つです。創造性や長文生成では、逆に表現を縛りすぎる弊害があります。
例文選びの原則 3 つ
- 代表性: タスクの典型例を選ぶ
- 多様性: 似た例ばかりだとパターンを取りこぼす
- エッジケース: 境界事例を 1 つ入れると判断精度が上がる
3 〜 5 例が実用上のスイートスポットです。それ以上入れても改善は鈍化し、context だけ消費します。
業務シーン別 10 例
1. 分類(問い合わせカテゴリ判定)
以下のルールで問い合わせを分類してください。
例:
- "ログインできません" → bug
- "解約方法を教えてください" → cancellation
- "ありがとうございました" → other
問い合わせ: "{{inquiry}}"
2. 抽出(人名・社名)
文章から人名と社名を抽出。
例:
- "山田太郎氏(〇〇株式会社 代表)" → {"person": "山田太郎", "company": "〇〇株式会社"}
- "弊社プロダクト責任者の佐藤" → {"person": "佐藤", "company": null}
文章: "{{text}}"
3. 要約(議事録の TL;DR)
議事録を 1 文(80 字以内)で要約。
例:
- "10/3 営業会議。決定事項は新製品の販売開始日を 11/1 に変更。担当は田中。" → 11/1 に新製品販売開始へ変更(担当 田中、10/3 会議で決定)。
4. 書き換え(カジュアル→ビジネス)
カジュアル文をビジネス文に書き換え。
例:
- "明日までにアレ送ってくれる?" → "明日までに該当資料のご送付をお願いいたします。"
5. 採点(プロンプト品質判定)
プロンプトを 1-5 点で採点(明確さ)。
例:
- "メール書いて" → 1(タスクが曖昧)
- "顧客 X 様への謝罪メールを 3 段構成で、500 字以内で書いてください" → 5(明確)
6. 翻訳(業界用語の固定)
日本語→英語、ただし IT 業界用語は維持。
例:
- "コードレビュー" → "code review"
- "デプロイ" → "deploy"
- "本番環境" → "production"
7. タグ付け(記事ジャンル)
記事タイトルにジャンルタグを 1 〜 3 個。
例:
- "Claude のプロンプト設計" → ["AI", "プロンプト"]
- "SaaS 営業の見込み客獲得術" → ["営業", "SaaS"]
8. フォーマット変換(CSV → JSON)
CSV を JSON 配列に変換。
例:
CSV: "name,age\n佐藤,30\n鈴木,25"
JSON: [{"name":"佐藤","age":30},{"name":"鈴木","age":25}]
9. フラグ判定(緊急度)
問い合わせに緊急度フラグ(high/medium/low)。
例:
- "サービスが落ちています、業務停止中" → high
- "請求書を再送してください" → medium
- "次回ウェビナーの案内を希望" → low
10. 言い換え(婉曲表現)
直接的な指摘を婉曲表現に。
例:
- "この計画は穴だらけです" → "この計画にはまだ検討余地がいくつかあるように思われます"
Zero-shot との比較
| 観点 | Zero-shot | Few-shot |
|---|---|---|
| 準備時間 | 短い | 例文を用意する手間あり |
| トークン消費 | 少ない | 例文分増える |
| 形式安定性 | 中 | 高 |
| 判断基準伝達 | 言葉で説明 | 例で示せる |
形式や判断基準を厳密に揃えたい時は Few-shot、創造性・自由度を活かしたい時は Zero-shot が向きます。
PrompTune で運用する
PrompTune の 無料診断ツール は、Few-shot 例の品質や数の妥当性も評価項目として診断します。プロンプト改善のヒントを取りたい方はお試しください。