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契約書レビュー観点をチェックリスト化するプロンプト設計(法務向け)
2026年6月25日·約6分で読めます
法務部門に届く契約書の量は増え続ける一方、レビュー時間を確保するのは難しくなっています。AI で「機械的に拾える観点を網羅的に抽出」し、人間(弁護士・法務担当)は「判断と交渉」に集中する分業が現実的な落とし所です。
重要な前提: AI による契約書レビューは「観点の抽出と一次スクリーニング」までで、最終的なリスク判断と契約締結の可否は必ず弁護士または有資格の法務担当者が確認してください。本記事のプロンプトはあくまで業務効率化のためのチェックリスト化を目的としており、法的アドバイスを提供するものではありません。
AI でレビューできる範囲とできない範囲
できる範囲
- 条項の 網羅性チェック(必要な条項が抜けていないか)
- 業界標準との 差分の指摘
- 自社ひな型との 語彙レベルの差異検出
- 数値・期間・金額 の不整合検出
できない範囲
- 当事者間の力関係を踏まえた 戦略判断
- 業法・最新判例を踏まえた 適法性の最終判断
- 過去交渉履歴を踏まえた 譲歩可能ラインの判断
つまり「ヌケモレの一次検出」までを AI に任せ、判断は人がやる、という設計が必要です。
契約類型別チェックリスト
NDA(秘密保持契約)
- 秘密情報の 定義範囲(書面・口頭/事前指定の有無)
- 保持期間(契約終了後の継続有無)
- 目的外利用禁止
- 逆秘密保持 条項の有無
- 準拠法・管轄
業務委託契約
- 業務範囲 の具体性(成果物 vs 役務)
- 検収 の基準と期間
- 再委託 の可否と条件
- 知的財産 の帰属
- 契約不適合責任 の範囲
- 損害賠償の上限
SaaS 利用契約
- SLA(稼働率・障害時の補償)
- データ削除・返還(解約時)
- 準拠法(海外サービスの場合)
- 個人情報・データ越境
- 第三者監査 の権利
- 価格改定 の通知ルール
抽出プロンプトの構造
あなたは契約書レビューを補助する AI アシスタントです。
以下の契約書を {{contract_type}} のチェックリストに沿って解析し、
各項目の「該当条項の有無」「該当条項の要約」「リスクレベル」を出力してください。
# ルール
- 契約書に書かれている内容のみを根拠とする(推測禁止)
- 「該当無し」も明示する
- リスクレベルは high / medium / low の 3 段階
- 法的判断はせず、弁護士に判断を委ねるべき項目には flag を立てる
# 契約類型
{{contract_type}}
# チェックリスト
{{checklist_items}}
# 契約書
{{contract_text}}
# 出力(JSON 配列)
[{
"item": "チェック項目名",
"found": true/false,
"summary": "該当条項の要約",
"risk": "high/medium/low",
"needs_lawyer_review": true/false,
"note": "弁護士確認が必要な理由(needs_lawyer_review が true の場合)"
}]
リスクスコアリングと運用
抽出された結果を、契約類型ごとに重み付けして総合スコアを出す運用が有効です。
- high リスク項目が 1 つでもある → 必ず弁護士レビュー
- medium が 3 つ以上 → 法務担当の精読 + 必要に応じて弁護士
- low のみ → 法務担当の確認のみ
ただし、スコアが低い = 安全 ではありません。AI が拾えない論点は常に存在するため、リスクの高い取引・金額の大きい契約は必ず弁護士レビューを通してください。
PrompTune で運用する
法務向けテンプレート集 には NDA・業務委託・SaaS 利用などの類型別チェックリストプロンプトが含まれます。全テンプレに「最終的な判断は弁護士・有資格者へ」の免責文を入れ、AI 利用範囲を明示しています。プロンプト品質は 無料診断ツール で診断・改善できます。