Claude Sonnet 4.6 のプロンプト設計のコツ
Claude Sonnet 4.6 は Anthropic の主力モデルで、性能・コスト・速度のバランスが良く、業務用途で最もよく使われる選択肢です。本記事では、Sonnet 4.6 の特性に合わせたプロンプト設計のコツを紹介します。
Sonnet 4.6 の特性
主な特徴:
- 指示への忠実度が高い: システムプロンプトの守りが強い
- 構造化出力に強い: JSON / XML / Markdown を安定して生成
- 長文への対応: コンテキスト処理の安定性が高い
- コードと文章の両方: ソフトウェアエンジニアリングと業務文書の両方で実用レベル
- コスト効率: Opus 4.7 より大幅に安く、Haiku 4.5 より高品質
「業務で広く使う第一選択肢」と思っておけば、ほぼ問題ありません。
効くプロンプトの 5 パターン
パターン 1: 構造化指示
Sonnet 4.6 は Markdown 見出しや番号付きリストを使った構造化指示によく従います。
# 役割
あなたは営業支援アシスタントです。
# タスク
以下の議事録から決定事項とネクストアクションを抽出してください。
# ルール
1. 議事録に明示されている内容のみ
2. 推測は禁止
3. 出力は JSON 形式
# 議事録
{{minutes}}
明確なセクション分けが Sonnet では効きます。
パターン 2: ロール定義 + トーン指定
具体的な役割とトーンを指定すると、出力の一貫性が上がります。
あなたは {{company}} のサポート担当(敬語ベース、絵文字なし)として、
以下の問い合わせに対応してください。
パターン 3: 出力フォーマットの明示
JSON や表形式の出力は、フォーマット例を明示すると安定します。
出力例:
{
"category": "feature_request",
"summary": "...",
"urgency": "high|medium|low"
}
パターン 4: 制約付き思考(CoT 控えめ)
Sonnet は素のままで内部的に推論を行うので、CoT は 長く書くより簡潔に する方が効率的です。
判断手順:
1. 入力を分類する
2. 該当ルールを選ぶ
3. ルールに従って出力
各ステップは 30 字以内で記述してから最終出力。
パターン 5: 否定形より肯定形
「〜しないでください」より「〜してください」の方が効きやすいです。
# 弱い指示
専門用語を使わないでください。
# 強い指示
中学生でも理解できる平易な言葉で書いてください。
苦手領域と回避策
苦手 1: 数値計算
複雑な計算(消費税、稼働日、料金計算)はミスが出ます。
回避策: 計算は別途プログラム化、AI は「式の組み立てだけ」を担当する分業に。
苦手 2: 厳密な日時推論
「3 営業日後」「翌月初」などの推論は不安定です。
回避策: 今日の日付をプロンプトに明示し、出力で「YYYY-MM-DD 形式」を要求。
苦手 3: 自由創作の長文
小説や詩の長文生成は、長くなるほど一貫性が落ちます。
回避策: 章単位で分割して生成、章間を別プロンプトで統合。
1M context への乗せ方の基本
Sonnet 4.6 でも 1M トークン入力対応モデルが選べます。長文を扱う時のコツ:
- 章立てを明示: Markdown 見出しで構造を示す
- TL;DR を各章先頭に: 5 行程度の要約を置く
- 索引を文書冒頭: どこに何があるかを示す
- 重要情報は冒頭か末尾: 中央の情報は取りこぼされやすい
- Prompt Caching を活用: 同じ長文を複数回使うならコストが激減
詳しくは別記事「Claude の 1M コンテキストを活かす情報設計の実践」を参照ください。
モデル選択の判断軸
| シナリオ | 推奨モデル |
|---|---|
| 業務全般のデフォルト | Sonnet 4.6 |
| 複雑な推論・長文解析 | Opus 4.7 |
| 大量バッチ・低コスト処理 | Haiku 4.5 |
迷ったら Sonnet 4.6 で始めて、品質不足なら Opus、コスト課題なら Haiku に切り替えるのが現実的です。
PrompTune で運用する
PrompTune の 無料診断ツール は Claude Haiku 4.5 で稼働しており、5 軸でプロンプト品質をスコアリングします。プロンプトを試す前に診断にかけることで、Sonnet 4.6 での出力品質を予測できます。